店長のPAXです。
今回は1月に訪れた熊野についてご紹介いたします。
熊野は割と新しいエリアですが、レッドブルasuraなどが開催されてる事で一気に有名になりました。また前回のRockClimbing誌にもトポと一緒にフューチャリングされた事でも知られています。
今回出張中の店長PAXはたまたま行ける目処がたち、2日間で熊野のNewエリアに行ってまいりましたので、レポートいたします。
場所:熊野は三重県の熊野古道の中間にあります。
ちょうど三重県、奈良県、和歌山県の3県が交差するあたりです。関空からだと3時間。セントレアからだと3時間半。和歌山の白浜空港からだと1時間半程で着くそこそこ行きずらい場所にあります。
熊野市紀和町板屋という町になりますが、ここは市ですかって言うようなド田舎です。小さな町の中に熊野市役所と道の駅が合体した施設があります。町の作りが大きな通り(県道311)を中心にギュッとまとまっており、川の反対側に見えるツエノ峰と合間ってヨーロッパのような雰囲気があります。
つまりとてもいいところです。
岩場はその町から数分ほど山に登ったあたりです。
「夕日の丘」という小学校の跡地が駐車場になっており、駐車場から公開されている2エリアは5〜10分圏内の好立地です。
たくさんクラッシュパッドを持って行っても大丈夫ですよ。
エリア:岩は砂岩と思われます。
非常に崩れやすいので、壊れそうなところは使わないように心がける事、雨の日や岩が濡れた状態では登らない事が大事です。仮によく使われている手掛かりでも僕のように吹き飛ばしてしまう事もありますので、注意が必要です。
「夕陽の丘エリア」と「瀞流荘エリア」2箇所エリアがありますが、「夕陽の丘エリア」しか行ってないので、そちらだけ紹介します。
まず道を挟んで上のエリア。2年程前のレッドブルで使われたエリアですね。まだまだ開拓の余地があり、岩も10メートル級のものまであります。すでに5段クラスまで揃ってる感じです。
※地元の方に頂いたトポをウィップスに置いてます。ちなみにpaxはそのエリアの「木漏れ日 2段」という課題を登りました。すぐ横のラインもトライしましたが、繋がらず。次回に持ち越しになっています。
道下のエリアは去年お披露目になったエリア。こちらもまだまだ開拓の余地があるという広大な岩場です。段クラスももちろん1級くらいのドデカいスラブなど、多様なラインがあります。
※トポはRockClimbing誌10巻に記載。ちなみにpaxはここのエリアの「腱鞘炎 3段」という課題をトライするもキーホールドを破壊するという絶望的な失態で登る事が困難になってしまいました。その後「ジャングルブック 3段」をトライしそちらは見事登れました。他にもいい課題はいっぱい!!
その他、車で1時間半ほど走った海のエリア「ナサ崎エリア」、「楯ヶ崎エリア」があるとの事です。亜咲さんは楯ヶ崎のエリアの「ハテナ」という高めの課題がオススメとの事です。
宿泊:非常にお手頃な施設があります。
岩場から15分ほどの場所に「湯元山荘湯ノ口温泉」という温泉施設とロッジ、コテージが融合したミラクル施設があります。
1泊/10000円(3〜5人くらいまで)のロッジと1泊/15000円トイレ風呂付き共同キッチン(こちらも3〜6名)。
予約もできるし、当日急に行っても問題ありませんでした。
どちらも大浴場の温泉に無料で入れます。この施設は新しいけど、木の温もりのある建物で、気持ちのいい温泉でした。
食事:道の駅に売ってる6個入りくらいの唐揚げが普通に美味しくて岩場に居てもたくさんの人が買って来てました。
高菜で包んだおにぎりも非常に人気です。
ただ道の駅はお土産品はそこそこあるもののそんなに食べ物は多くないです。
その他町中に2件ほどショップがあり、広いですが、品薄感は半端ないです。行動食くらいは十分揃います。
コンビニは近くのヤマザキショップまで20分くらい車でかかります。山を越えないと行けないので、少しだるいです。
ヤマザキショップのところに温泉とご飯屋さんがあります。
岩近くでの飯屋はかなり少ないですが、唯一食べたのが「大和屋」というところで、普通に美味しかったです。
そこそこ安い値段で郷土料理と豚肉の鉄板焼が食べれます。豚肉の鉄板焼きはすごくオススメです。1100円で筋肉も完全にリカバリー可能です!!
以上になります。
まとめ:岩場は静かな森の中で居心地良しです。まだあまり人が入ってないので、いい雰囲気で登れます。宿も近いのでツアーで行きやすい場所に感じました。人も関西からも東海からも集まってきて色んな地域のクライマーと会えるのも楽しいです。
課題はフィジカル系が多く、小川山や瑞垣などの花崗岩エリアと比べるとしっかり保持する感じです。店長Paxとしてはとても好みです。
その他詳しい情報は
「紀南クライマーズ協会」運営サイトの「KBA」でご確認を!
もし手掛かりの破損、または高難度の初登、既成課題の再登は上記のサイトに報告してください。
ご既読ありがとうございました。
見事敗退を期したライン。奥となりが「木漏れ日 2段」