2月13日~20日のちょうど1週間、日本の誇る九州の比叡に行ってまいりましたので、
その時の旅レポート。
皆さんの旅の少しでも手助けになればと思います。
比叡は九州の宮崎県にある日本国内屈指の花崗岩エリアです。
広大で数多くのエリアに巨岩エリアがいくつもあり、見た目がアメリカや南半球の岩のようにオレンジ色なのが他の岩にはない特徴でしょうか?
ウィップスから店長PAXと梅津は「アマテラス」というラインをメイン目標に掲げ、チャレンジしてきました。
福岡空港からレンタカーして3時間くらいです。
飛行機はスカイマークで北海道から直行の往復3万円程度、レンタカーは安いので2万円代、我々はそこそこマットが必要だったのと悪路を予想し4万円代のSUV車をレンタルしました。
今回はほぼ「アマテラス」しか触らない旅になりましたが、エリアは広く他にも美しめのものがたくさんあり、動きも多種多様、色々なラインに触れることをお勧めします。
場所:宮崎の高千穂と延岡のちょうど中央あたりに位置し、隣の日之影町の川沿いにも大きな「日之影ボルダリング」と言われるエリアがあります。
そして比叡はその日之影から延岡側に1本横の道沿いで、15分程度の場所です。
エリアのすぐ下に北方町菅原(スゲバル)という地区があります。
検索としては「カフェ ひえいの里」とかで行けると思います。
エリア:「道下エリア」「鳥居エリア」「大谷エリア」「ヤケダケエリア」「タブの木エリア」全5エリアが公開されています。
今はさらに幅を広げて開拓されているとの事で、1~2年以内には更に多くのエリアが公開される事が期待できます。山に入れば新たな岩を見つけれる可能性がありますが、勝手に登って問題にならないように人様の開拓中のエリア内は色々下調べとホウレンソウをしっかりして、多方面の許可を完全に貰ってから登りましょう。
何かあれば「比叡ボルダリング組合」まで報告して下さい。
公開されている範囲内での初登は個人的には報告すれば事後報告でもありだと思いますが、そのエリアのローカルルールがあったりしますので、日本語が読める人はしっかり守りましょう。明らかにチョークのついてる非公開プロジェクトを登るのは完全に自殺行為ですね。
まぁそのルールを記載してるはずのトポも今は売り切れてて売ってないのですが・・・・
トポ:上記した通りトポは今売ってません。持ってる人を上手く見つけてください。しっかりとした本のものがあります。「ヤケダケエリア」だけ別紙のトポがあリます。重版の予定はないが、今後エリア拡大に伴い、全てのエリアをまとめた新しいトポが生まれるとの情報もあるので、期待大ですね。
宿泊:我々の宿泊地はボルダリングエリアの眼下にあるスゲバルの町中で、スゲバル公民館を使わせて頂きました。
場所は前文で記載した「ひえいの里」の道を挟んで真迎えになります。検索では公民館として出てくれないので注意。
1泊 / 冬 / 1000円。夏は少し安いようですが、ホッテストで登るどころでないですね。
キッチンは共同でコンロ4つあり12畳ほどの広さがあります。鍋やお皿類も揃っています。布団はありませんので、寝袋必須です。トイレは水栓のウォシュレット付きで綺麗です。シャワーはありません。僕らは毎日のように日之影の温泉行ったりして肌をすべすべに保っていました。
公民館の管理人さんに先に電話で宿泊の日程をお伝えしました。公民館利用の方は比叡ボルダリング組合のfacebookページなどを確認して管理人さんと連絡を取ってください。
他にも日之影のエリア内にある沖組公民館も安いです。こちらは汚なめのトイレとシャワーがあります。
駐車場も広く、BBQなども自由にできる感じです。
あとは普通の宿泊施設です。
日之影の町中にもともと駅のあった場所を改装し、「日之影温泉駅」として温泉施設と宿泊施設を併せ持った施設があったりします。買い物も少しならそこでできますし、まさかの猪肉が売っています。ジビエ好きは是非とも!!温泉の日帰りも勿論ありますので、僕らは最も多く使ったお風呂です。宿泊は昔の列車を改装し、ゲストハウスのような仕上がりになってます。
他にもゲストハウスが一件ありました。それから食事付きの宿も数件あります。
食事:食事は基本延岡や高千穂方面のスーパーで買った食材で自炊していました。食べるところは15分圏内では「日之影温泉駅」内のお食事処と「左近」という居酒屋くらいです。
温泉駅内のご飯屋は19時半くらいにしまってしまうので、注意です。温泉は9時までやっていたと思います。
左近は月曜が休みくらいで特に時間には縛られてません。メニュー数も多く色々楽しめそうな感じでした。
コンビニも10分くらいのところにヤマザキショップがありますので、楽チンです。
まとめ:安く長いツアーが可能ですが、目移りが酷く目標課題の選定は難しいですね。各エリアに素晴らしいラインがあります。
北海道からは梅津氏と店長PAX、それから旧友の元北海道クライマー(今は山口の岩国くらし)のイクミ氏とその子供コータとの4人ツアーでした。
宿ではわいわいとリカバリーを目指しつつ最高に贅沢な自炊をし、毎日温泉に入りながらも指皮を気にして、ぐっすり寝て目標課題を撃つという生活。
アマテラスにを登る事はできなかったけど、日に日に迫る帰宅の日、日に日に強くなるイクミ&コータ親子、色んな葛藤の中で岩と向き合う事日々はやっぱり楽かったです。
今の実力で登るために必要だったのは、時間と指皮です(笑)。解りきった答えですが…自分の最高グレード付近、又は最高グレード上を打つ場合は最低2週間は必要と思います。ムーブ作りの日数と同日数で繋げもかかるような気がします。それより早く落とせる人は繋げ強すぎと思いますね。
他の課題を触りたいとか、逃げたいとか、もっと気楽に楽しみたい気持ちを押し殺すのはその時は苦痛でもやっぱりツアーの葛藤としては楽しい。活力にも変える事ができるみたいです。
長くクライミングをやってきたけど、やってこなかった事だったから再発見ですね。
トレーニングして岩ツアーに行く。
同じ流れの中でもマンネリ化せず新しい事にチャレンジし、自分のクライミング感を壊していくという作業。新鮮さ。
魂をそこに埋め込むようなパフォーマンスを如何にできるか。
そんな事にフォーカスをしていきたい年頃のようです。
以上。
ご既読、賜り、あざますあざます。